【介護コラム】 明日に向かって - 第6回- 現在①

様々なご縁に恵まれ、今では当たり前のように人が来てくれて、当たり前の暮らしができるようになりました。ポータブルトイレ、移乗に使用するリフト、入浴用のリフト、車椅子に座椅子、コルセット、尿器(内用と外用)、こういったグッズ関係は、助成等の関係もあってそう簡単に買い替えや交換ができるものではありません。自分の体調と同じくらい大事に丁寧に使っていかなければ、来てくれる人たちに迷惑が掛かってしまうので、故障や破損がないかを確認するのが日々の日課になっています。
使っている携帯電話はガラケーで、ボタン操作には唇を使っています。まだ防水タイプのものが出回っていなかった頃は、唾液でICチップがカビてしまったこともありました。テレビやエアコン等のリモコンは、右の手のひら左下端にできたリモコンダコを活用しながら手で操作しています。靴下は5本指のものを愛用。ズボンは排泄のしやすさや試着が困難なことを考慮して、元洋服屋だった母の目利きで選んでもらっています。それが僕の日常です。
世の中はどんどんスマホが主流になってきていて、いつかはガラケーがなくなってしまうだろうと・・・。そう遠くないうちにボイス機能を活用しながら僕もスマホユーザーになるんだろうなと思っています。家電も含めて、声で操作できるものがどんどん増えていっているので、自分でできることの幅広がることは楽しみです。
あとは、もっともっと世の中のバリアフリー化が進んで欲しいと思っています。家の中にいるよりも、もっともっと外に出ていきたい性分なので、行けるところや出会える人の幅も広がっていったらなと切に願っています。
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